宮城のかき

かきの養殖の歴史

カキはグリコーゲンという栄養素を多く含む「海のミルク」とも呼ばれています。特に寒くなってから美味しさが増し、洋の東西を問わず好まれています。宮城県での養殖の歴史は、今から約300年前に松島湾で始められてから技術の改良により漁場が広がるなど主力養殖種目になり、全国2位の生産をあげ、主に生食用として流通しています。また、本県は養殖用種ガキの生産県としても有名で、全国に出荷しています。

かきの効用

現代人に欠かせないアルカリ性完全食品がカキ。栄養成分は、たっぷり含まれるグリコーゲンやコハク酸をはじめ、タンパク質、カルシウム、鉄分や各種ビタミンなどなど。豊富な栄養素は、眼精疲労や精力回復、貧血、アレルギーや神経痛など数々の疾病に効果があるといわれています。美味み成分のグリシンも豊富です。

英雄かきを好む

世界中の食卓で愛されてきたかき。その食の歴史の軌跡は、1万年以上昔の貝塚からも発見されているそうです。かきを好んだのは、歴史上の英雄たちも例外ではありません。ジュリアスシーザーのイギリス攻めは、テムズ川河口の良質なかきを手に入れるためだったともいわれ、ナポレオンは3度の食事に必ずかきお食べていたそう。無類のかき好きといわれたドイツ帝国のビスマルクは一度に175個のかきを食べたという逸話がのこっているほど。日本では、戦国武将の武田信玄がかき好きで知られています。釈迦の言葉をもじって「天上天下、牡蛎独尊」と詠んだのは江戸の儒学者・頼山陽。かきは古今東西を問わず、こよなく愛されています。

かき料理レシピ